【カフェインとの向き合い方】

元々、大豆コーヒーは摂食障がいの方々に向けた食の橋渡しをするために作った飲み物です。
摂食障がいは、過敏になった感情やストレスが、知らず知らずに脳のプログラムを書き換えてしまうことにより発症してしまう心の病です。
そのため、うつ症状を促進させる作用のあるカフェインを排除することを前提に開発いたしました。

現在、カフェインは簡単に摂取可能です。
しかし、向き合い方を間違えると麻薬のように非常に危ないものにもなります。
今回は、そんなカフェインとの向き合い方をまとめました。

【カフェインの特性を知る】
大豆コーヒーを飲んでいただくと、「物足りない。」とおっしゃられる場合があります。しかし、それは同時にデカフェを飲まれた場合にも、同様な感想を述べられる場合が多いです。

実は、その物足りなさこそ、”カフェインの依存性”に通じています。

カフェインには、
・脳内の中枢神経に働き、眠気を抑え作業効率をアップさせる眠気覚ましの効果
・一時的な血管収縮作用による頭痛の緩和
・血液の流れを良くし体内に乳酸をたまりにくくすることで筋肉疲労の回復
などの作用があります。

しかしその反面、
・胃液を過剰に分泌させ胃を荒れさせる
・ミネラルの吸収阻害させることから貧血を招く
・興奮させることで睡眠を妨げる
・自律神経を乱し、だるさや気分の落ち込みなど身体症状となって現れる
など、副作用も多いのが現状です。

妊婦の方がコーヒーを控えた方がいい要因も、
母体がカフェインを摂取することにより、胎児に酸素や栄養素が送られにくくなり、
低体重などの発育障害やひどい時には流産につながってしまうからです。

つまり、過剰摂取してしまうと“カフェイン依存症”に陥ってしまう場合があるため、
過剰摂取を避ける必要があります。


【カフェインの1日の摂取目安】

ここで、簡単にカフェインの含有量をご紹介しましょう。

コーヒー・・・・・・・・・84mg/140mL
インスタントコーヒー・・・60mg/140mL
紅茶・・・・・・・・・・・42mg/140mL
烏龍茶・・・・・・・・28mg/140mL
番茶、玄米茶・・・・・・・・14mg/140mL

「五訂増補日本食品標準成分表」より
※コーヒーカップ1杯分(140ml)あたりで算出

他の飲料との差はわかっても、数字だけはなかなかイメージはできないと思います。ですので、カフェインの1日の摂取量の目安に照らし合わせてみましょう。
 

健康な成人 カフェイン摂取400mg/日以下 コーヒーカップ約5~6杯

妊婦 カフェイン摂取300mg/日以下 コーヒーカップ約3~4杯

※欧州食品安全機関(EFSA)資料より コーヒーカップ1杯を140mlとして算出

とされています。
人によってその差はありますが、これらを超える量のカフェインを漫然と摂取し続けると依存に陥りやすくなり、大いに危険が生じる可能性があると言われています。
しかし、実はここに『時代の落とし穴』があると言えます。

 

【時代の落とし穴1】

注目すべきは、『※コーヒーカップ1杯分(140ml)あたりで算出』という部分です。

140mlといえば、昔でいうティーカップやコーヒーカップの容量です。

しかしながら、日本では大手シアトル系コーヒーチェーンなどが入ってきて以降、
コーヒーカップからマグカップに提供方法が変わってきているところも多く、
コーヒーの提供容量が年々大きくなっているのです。

マグカップの容量が約280mlぐらいなので、コーヒーであれば、
一杯で168mlもカフェインを取り入れてしまっていることになってしまう訳です。

つまり、コーヒーマグの場合は、2杯ちょっと飲んでしまえば400mlの1日の許容範囲を簡単にオーバーしてしまうことになります。
また、Mサイズ、グランデサイズなどサイズが上がっていくことに、容量は大きく変わってしまうわけです。

なので、コーヒーカップ約5~6杯ぐらいまでが許容基準で大丈夫と思い込んでしまっている場合は危険です。
提供の形がどのような形だったかを思い出して、計算し直していただく必要があります。

現在のコーヒーマグサイズでの提供は、いわば、海外の方の身体の大きさの基準に合わせている訳なので、海外の方々よりもサイズが小さい日本人にとっては、その分、リスクが大きくなってしまうと言わざるをえません。


【時代の落とし穴2】

そして、もう一つ注意すべきはエナジードリンクの存在です。

近年、若者を中心に大きな広がりを見せているエナジードリンク。

しかし、エナジードリンクの中には、カフェインの含有量が1本140mgを超えるものもあります。

子どもであれば、身体の大きさや機能から考えると、
当然、1日のカフェイン摂取の許容範囲も低くなる訳で、
エナジードリンクであれば1本でもカフェイン依存の症状が出てしまう場合があると言われています。

まさに現代は、以前と比べ、非常にカフェイン依存になりやすい時代になってきていると言えます。

【カフェイン依存対策】

カフェイン依存になってしまっている方の多くは、その依存に気づいておりません。

また、過剰摂取しているか否かを自覚することも非常に難しいと思います。

そんな時代だからこそ、重要なことは、カフェインと上手に向き合い、上手に摂取していくことであると考えます。

何事も摂りすぎないことが重要です。

もし、自身が“カフェイン依存症“だと気づいたら、大豆コーヒーのようなノンカフェイン飲料に切り替えてみるのも一つの手ではないでしょうか。

大豆コーヒーは、カフェイン部分以外は、苦さやコクも含め、かなりコーヒーに近い形に仕上げています。

なので、まずは、大豆コーヒーを一杯飲んでみてください。

そこで物足りなさを感じたら、あなたは知らず知らずのうちに“カフェイン依存症“になってしまっていたことに気づくことができるかもしれません。
そして、
大豆コーヒーが美味しいと感じるようになったら、それは、あなたがカフェイン依存を脱却した合図かもしれません。